
葬儀社を探す時間は、思っている以上にありません。
私の祖父が亡くなったのは朝方でした。家族が集まって悲しむ間もなく、病院からは葬儀社を決めて搬送先を決める必要がありました。
ところが、普段から葬儀社を調べている家庭なんて、そう多くないと思います。私たちも同じでした。
スマートフォンで調べると「15万円〜」などの料金は出てきます。でも、その金額でどこまでできるのか。火葬料は入っているのか。安置が長くなったらどうなるのか。料理や返礼品はいくらなのか。そこまで短時間で理解するのは難しいものです。
実際、私たちの場合も希望する内容を決めていくにつれて費用が増え、最終的には当初見ていた金額とはかなり違う総額になりました。
もちろん、追加されたものがすべて不要だったという話ではありません。家族で選んだものもあります。ただ、亡くなった直後に一つずつ冷静に判断するのは簡単ではなかった、というのが私の実感です。
だからこそ、この記事では「静岡県で一番安い葬儀社」を決めるつもりはありません。
静岡県内には、家族葬のラビュー、家族葬のタクセル、富士葬祭、家族葬のトワーズ、パルモ葬祭など、地域に式場を持つ葬儀社があります。それぞれ対応地域も式場も料金体系も違います。
大切なのは、広告に出ている最初の金額だけを見るのではなく、最終的に何が必要になり、いくらになりそうなのかを確認してから決めることです。
今まさに葬儀社を探している方にも、まだ元気なうちに家族の葬儀について考えておきたい方にも分かるように、私自身の経験を交えながら整理します。
静岡県で葬儀社を探す前に知っておきたいこと
病院で亡くなったあと、葬儀社を急いで探した経験
葬儀について事前に調べておいた方がいい。そう言われても、家族が元気なうちはなかなか現実味がありません。
私もそうでした。
祖父が朝方に亡くなったとき、まず直面したのが「葬儀社をどうするか」という問題です。病院からずっとそのままにしておくことはできないので、搬送先を決めなければなりません。
でも、その時点では家族も気持ちの整理ができていません。
亡くなったこと自体を受け止めきれていない中で、スマートフォンを開いて葬儀社を探し、料金を見て、電話をして、搬送先を決めることになります。
「家族葬がいいのか」「普通の葬儀がいいのか」ということすら、その場で初めて家族で話しました。
今なら、事前に2〜3社くらい調べておけばよかったと思います。
葬儀社まで決めておかなくても構いません。「この辺りならどこがあるのか」「自宅から近い式場はどこか」「家族葬ならどのくらいの費用なのか」を知っているだけでも違います。
亡くなった直後にゼロから探すのと、候補が2〜3社ある状態では、家族の負担がかなり変わるからです。
特に病院や施設で亡くなった場合は、最初に考えなければならないのが葬儀そのものではなく、ご遺体をどこへ搬送するかということがあります。
自宅へ戻るのか、葬儀社の安置施設へ向かうのか。その時点で葬儀社へ連絡するケースも多くなります。
以前まとめた病院で亡くなったら最初に何をする?でも書きましたが、実際にその場になると「ゆっくり葬儀社を比較してから」という感覚ではありません。
だから私は、終活というとエンディングノートやお墓を思い浮かべがちですが、葬儀社を数社だけ調べておくことも十分な終活だと思っています。
葬儀費用は「○万円〜」だけでは分からない
葬儀社を検索すると、「直葬○万円〜」「家族葬○万円〜」という表示がたくさん出てきます。
私も最初は、その数字を見ればおおよその費用が分かると思っていました。
でも、実際はそれほど単純ではありません。
たとえばプランの中に、棺、骨壺、搬送、安置、ドライアイス、遺影写真、式場使用料などが含まれていても、火葬料や料理、返礼品、お布施などが別になっている場合があります。
安置できる日数にも違いがあります。プランに含まれるのが1日だけなら、火葬場の予約状況などで日数が延びた場合、追加費用が発生することもあります。
搬送距離も同じです。一定距離まではプラン内でも、それを超えると別料金になる場合があります。
さらに、サイトに表示されている料金が誰でも利用できる金額とは限りません。
会員価格、事前登録価格、資料請求後の価格など、条件が設定されていることがあります。
つまり、「A社は10万円、B社は20万円だからA社の方が安い」と、表示価格だけで比べるのは難しいということです。
国民生活センターも2026年6月、葬儀サービスの料金トラブルについて注意喚起を行っています。2025年度には葬儀サービスに関する相談が917件あり、そのうち「高価格・料金」に関する相談割合は52.6%でした。
相談例には、広告では約30万円と見ていた一日葬が約80万円になったケースや、「家族葬50万円」という表示から最終的に200万円を超えたケースもあります。
これは特定の葬儀社がどうこうという話ではありません。
葬儀は必要なサービスが家庭ごとに違ううえ、亡くなってから短時間で決めなければならないことが多い。そのため、最初に見た価格と最終金額の差が分かりにくくなりやすいのです。
葬儀社を比較するときは、「一番安いプランはいくらか」よりも、「自分たちが希望する内容で総額はいくらになりそうか」を確認した方が実際の支払いに近づきます。
家族葬・一日葬・直葬は何が違う?
葬儀社を探すと必ず出てくるのが、家族葬、一日葬、直葬という言葉です。
名前は知っていても、実際に何が違うのかまでは分からない方も多いと思います。
| 葬儀の形 | 主な内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 直葬・火葬式 | 通夜・告別式を行わず火葬を中心に見送る | できるだけシンプルに見送りたい |
| 一日葬 | 通夜を行わず、告別式と火葬を1日で行う | 参列者や家族の負担を抑えたい |
| 家族葬 | 家族や親しい人を中心に通夜・告別式を行う | 身近な人でゆっくり見送りたい |
ただし、この名称だけで内容を決めつけない方がいいです。
同じ「家族葬」でも、葬儀社によってプランに含まれる内容は異なります。参列人数についても「家族しか参加できない」という意味ではなく、親しい友人などを呼ぶケースもあります。
一日葬も、単純に家族葬の半分の費用になるわけではありません。
通夜を行わなくても、棺や祭壇、搬送、安置、火葬など必要になるものは残ります。
直葬も「火葬だけだから何も必要ない」というわけではなく、ご遺体の搬送や安置、棺、骨壺などが必要になります。
また、菩提寺がある家庭では、一日葬や直葬を希望するときに事前にお寺へ確認しておいた方がいいケースもあります。
家族の希望だけで決めたあと、お寺との考え方が合わず困ることを避けるためです。
最初から形式を決めきれない場合は、「参列予定は10人くらい」「通夜はなくてもいいと思っている」「できれば費用を○万円以内にしたい」と希望を伝え、葬儀社から選択肢を出してもらう方法でも構いません。
名前からプランを選ぶより、自分たちがどんな見送り方をしたいのかを先に考えた方が分かりやすくなります。
葬儀社によって対応地域や式場が違う
静岡県は東西に長いため、「静岡県対応」と書かれていても、どの地域でも同じように使えるとは限りません。
静岡市周辺に式場が多い葬儀社もあれば、浜松・磐田など県西部に多く展開している会社もあります。
葬儀社を選ぶとき、料金と同じくらい確認したいのが式場の場所です。
家族だけなら多少遠くても問題ないと思うかもしれませんが、高齢の親族が参列する場合や、通夜と告別式の両方に来てもらう場合は移動距離が負担になります。
駐車場の広さも重要です。静岡県では車で参列する人も多いため、参列人数に対して駐車場が足りるか確認したいところです。
さらに、式場だけでなく安置施設も見ます。
病院から自宅へ戻れない場合、そのまま葬儀社の安置施設へ搬送することがあります。家族が面会できるのか、付き添いができるのか、何時まで利用できるのかは葬儀社やプランによって違います。
2026年10月時点で、家族葬のラビューは静岡市、藤枝市、焼津市、島田市など県中部を中心に式場を展開しています。
富士葬祭は公式サイト上で県内各地に多数の葬儀場・家族葬ホールを案内しています。
家族葬のトワーズは静岡県内に29ホールを展開。浜松だけでなく静岡市、清水、焼津、富士、三島、磐田などにも式場があります。
パルモ葬祭は浜松・磐田など県西部を中心に探しやすい葬儀社です。
このように、同じ静岡県内でも選択肢は地域によって変わります。
「静岡県で有名だから」ではなく、「家族が利用しやすい場所に式場があるか」で候補を絞ると比較しやすくなります。
事前相談で確認しておきたいこと
家族が元気なうちに葬儀社へ相談するのは、少し抵抗があるかもしれません。
私も、自分が実際に葬儀を経験する前なら「そこまで準備しなくても」と思ったはずです。
でも、一度経験すると考えが変わりました。
葬儀社の事前相談で確認したいのは、豪華な祭壇や料理の種類ではありません。まず総額がどう決まるのかです。
「家族10人程度で家族葬をしたい」「通夜と告別式を行いたい」「自宅では安置できない」というように、できるだけ実際に近い条件を伝えて見積もりを出してもらいます。
そのうえで、見積書の中に何が含まれているのかを確認します。
搬送は何kmまでか。安置は何日分か。ドライアイスの追加はいくらか。火葬料は含まれているか。料理と返礼品は別か。宗教者への費用はどう考えるのか。
そして、可能なら「この条件で追加になりやすい費用は何ですか」と聞いてみてください。
ここはかなり大事です。
最初の見積もりが安くても、実際に必要な項目を足したら大きく変わるのであれば、最初からそれを知っておいた方が比較できます。
また、会員制度がある葬儀社では、入会金、年会費、積立の有無、いつから会員価格が適用されるのかも確認します。
事前相談の目的は、その場で契約することではありません。
「この葬儀社なら、もしものときに相談できそう」と思える候補を作っておくことです。
家族で2〜3社の資料を置いておくだけでも、突然その日が来たときの状況はかなり違うと思います。
病院から紹介された葬儀社にその場で決めなくてもいい
病院で亡くなった場合、病院側から葬儀社について案内を受けることがあります。
何も決めていなければ、その案内はとても助かります。
ただ、紹介された葬儀社へ葬儀そのものを依頼するかどうかは、家族で考えて構いません。
ここで分けて考えたいのが「搬送」と「葬儀」です。
亡くなった直後は、まず病院からご遺体を搬送しなければならず、比較する時間がほとんど取れない場合があります。
そのため、その時点で利用できる葬儀社へ搬送を依頼するケースもあるでしょう。
一方で、搬送を依頼した時点で、その後の葬儀内容までよく分からないまま決めてしまうと、あとから料金やプランを比較しにくくなります。
国民生活センターでも、病院から急いで搬送する必要があり、十分に比較できないまま葬儀社へ依頼した事例が紹介されています。
だからこそ、可能であれば搬送前の電話で「このあと葬儀もお願いする場合の流れ」「搬送後に見積もりを確認してから決められるか」などを聞いておくと安心です。
もちろん、家族が納得して紹介先へ依頼するなら何も問題ありません。
大切なのは「病院から紹介されたから、ここにしなければならない」と思い込まないことです。
ただし、亡くなった直後は本当に余裕がありません。
その場になってから何社も電話をするのは現実的ではないこともあります。
だから事前に近くの葬儀社を2〜3社だけでも知っておく。この準備には意味があります。
静岡県の葬儀社を比較するときの選び方
静岡県内の葬儀社を料金だけで比較しない
葬儀社を比較するとき、一番目につくのはやはり料金です。
私自身もそうでした。急いでいると、検索結果に出てくる「○万円〜」という数字を見て、そのまま安いか高いかを判断してしまいます。
でも静岡県内の葬儀社を調べてみると、料金の見せ方は会社ごとにかなり違います。
会員価格を大きく表示している葬儀社もあります。Web限定価格があるところもあります。資料請求や無料会員登録によって価格が変わる場合もあります。
さらに、同じ「直葬」という名前でも、火葬料が別だったり、安置日数や搬送距離が違ったりします。
そのため、プラン名と金額だけを横並びにして「最安はここ」と決める比較は、私はあまりおすすめしません。
見るべきなのは、自分たちの条件に合わせた総額です。
たとえば家族10人程度。自宅安置はできない。病院から式場へ搬送。通夜と告別式を行う。料理は10人分。返礼品も必要。
このように条件をそろえて各社へ相談すれば、比較する数字が近づきます。
さらに、式場の場所、スタッフの説明、安置中に面会できるか、葬儀後の手続きをどこまで相談できるかなど、料金以外にも確認したいことがあります。
数万円安くても、式場まで片道1時間かかるなら高齢の親族には大きな負担になるかもしれません。
反対に少し高くても、自宅から近く、説明が分かりやすく、追加費用まで見積もりで確認できるなら、その方が家族には合うこともあります。
「安い葬儀社」ではなく、「自分たちの条件で納得できる葬儀社」を探す。この考え方で比較した方が失敗しにくいです。
静岡市周辺で相談できる葬儀社
静岡市周辺は、県内でも葬儀社の選択肢が多い地域です。
2026年10月時点で確認すると、家族葬のラビュー、家族葬のタクセル、富士葬祭、家族葬のトワーズなどが静岡市内に式場を展開しています。
家族葬のラビューは静岡市葵区・駿河区・清水区に複数の式場があり、県中部を中心に展開しています。公式サイトでは静岡県内29式場を案内しており、家族葬だけでなく一日葬、火葬プラン、直葬プランも用意されています。
家族葬のタクセルも静岡市内に複数の家族葬ホールがあります。少人数向けのホールもあり、直葬、一日葬、家族葬といった形から選べます。
富士葬祭は静岡市だけでなく県内の広い地域に式場があります。直葬、一日葬、二日葬などが用意されているため、家族葬だけに絞らず検討できます。
家族葬のトワーズも静岡中島、静岡宮竹、静岡富士見台、静岡おさだ、静岡瀬名、静岡千代田など、静岡市内に複数の式場があります。
ここで重要なのは、同じ静岡市でも葵区、駿河区、清水区では移動時間がかなり変わることです。
「静岡市対応」というだけで決めず、自宅、病院、親族の住んでいる場所、火葬場との位置関係まで見て候補を絞る方が現実的です。
また、公式サイトのプラン料金を見るときは、会員条件も一緒に確認してください。
会員登録による割引が大きい葬儀社では、一般価格と会員価格で差が出る場合があります。
静岡市は選択肢が多いからこそ、最初から1社に絞らず、近い式場を持つ2〜3社で同じ条件の見積もりを取る方法が向いています。
焼津・藤枝・島田周辺で相談できる葬儀社
焼津、藤枝、島田周辺も、静岡県中部で葬儀社を探すときに選択肢があります。
特に家族葬のラビューは、この地域に複数の式場を展開しています。
2026年10月時点の公式案内では、藤枝市に5式場、焼津市に3式場、島田市に3式場が掲載されています。
家族葬を考えている方にとって、自宅から近い式場を選びやすいのはメリットです。
焼津では家族葬のタクセルも展開しています。地域によってWeb限定価格などが設定されているページもあるため、表示料金を見るときは、そのページが自分の地域に対応しているか確認した方がいいでしょう。
家族葬のトワーズも焼津に式場があります。
藤枝や島田から静岡市方面の葬儀社まで範囲を広げれば選択肢はさらに増えますが、私はまず生活圏内から探した方がいいと思います。
葬儀は式当日だけではありません。
事前相談、打ち合わせ、安置中の面会、通夜、告別式と、家族が式場へ何度か足を運ぶことがあります。
特に高齢の家族がいる場合、毎回長距離を移動するのは思っている以上に大変です。
また、地元の式場なら、親族や参列者に場所を説明しやすいというメリットもあります。
費用差が多少あったとしても、移動の負担や駐車場、式場設備まで考えると、近さが決め手になる家庭もあるでしょう。
焼津・藤枝・島田周辺で探す場合も、「家族葬はいくらですか」と聞くだけではなく、自分たちの参列人数や希望内容を伝えて見積もりを取ることが大切です。
浜松・磐田周辺で相談できる葬儀社
浜松・磐田周辺では、パルモ葬祭や家族葬のトワーズなどが候補になります。
パルモ葬祭は静岡県西部から愛知県にかけて展開しており、浜松市内には家族葬専用の「かぞくホール」も複数あります。
直葬、火葬式、家族葬のほか、希望に合わせたプランも案内されています。
家族葬のトワーズも浜松市内に複数のホールがあり、磐田にも式場があります。
2026年10月時点で、トワーズは静岡県内29ホール、愛知県を含め38式場を案内しています。
県西部で選ぶときに気をつけたいのも、やはり料金表示の条件です。
会員制度を利用した価格と一般価格では差がある場合があります。公式サイトで大きく表示されている金額をそのまま「自分が払う総額」と考えず、条件を確認してください。
浜松市は市域が広いため、同じ「浜松市内」でも式場までかなり距離があるケースがあります。
中央区のどこなのか、浜名区なのか、あるいは磐田や湖西方面なのかで候補が変わります。
また、参列する親族が愛知県側に多い家庭なら、県境をまたいだ移動のしやすさも考えたいところです。
葬儀社の会社名だけを比較するのではなく、「実際に利用する式場単位」で見ることをおすすめします。
駐車場、控室、安置設備、バリアフリー、宿泊や仮眠ができるかなども、家族構成によって重要度が変わります。
浜松・磐田周辺も選択肢は多いので、まず自宅から30分程度で行ける式場を探し、その中から料金と内容を比べる方法が分かりやすいです。
葬儀社を比較するときに見る5つの項目
葬儀社の比較で迷ったら、私は5つに絞って見るのがいいと思います。
1つ目は総額の見積もり。
プラン価格ではなく、自分たちが希望する内容を入れた総額を確認します。何が含まれていて、何が別料金なのかも見てください。
2つ目は式場の場所。
家族、親族、参列者が無理なく来られる距離か。駐車場は十分か。高齢の家族が利用しやすいかも確認します。
3つ目は搬送と安置。
病院や施設から何kmまでプランに含まれるのか。自宅へ戻れない場合はどこで安置するのか。安置中に家族が面会できるのか。日数が延びた場合はいくら追加になるのか。
4つ目は担当者の説明。
これは数字では比べられませんが、とても重要です。
質問したことに答えてくれるか。追加料金について先に説明してくれるか。家族の希望を聞かずに高いプランを勧めてこないか。
事前相談をすると、このあたりが見えます。
5つ目は葬儀後の対応。
葬儀が終わると、今度は法要、香典返し、位牌、仏壇、納骨、相続など別のことが始まります。
どこまで相談できるのかを確認しておくと、葬儀後にまたゼロから探す負担を減らせます。
この5つを同じ条件で比較すると、「最安値ではないけれど、この会社の方が自分たちには合っている」という判断もしやすくなります。
葬儀社を選ぶ目的は、安い会社を当てることではありません。家族が納得して故人を見送れる会社を探すことです。
急いでいる場合と事前相談では葬儀社の選び方が違う
この記事を読んでいる方の中には、すでに家族が亡くなり、今すぐ葬儀社を探している方もいると思います。
その場合と、まだ元気なうちに調べている場合では、選び方を分けた方がいいです。
今すぐ必要なら、完璧な比較をしようとしなくて構いません。
まず確認したいのは、今いる病院や施設まで迎えに来てもらえるか、安置先があるか、希望する地域に式場があるかです。
そのうえで、電話で「家族○人程度」「家族葬を考えている」「予算は○万円程度」と伝え、おおよその費用と今後の流れを聞きます。
2社程度に電話できる余裕があれば比べてもいいでしょう。
ただ、家族が混乱している状態で5社、10社へ連絡する必要はありません。
一方、まだ時間があるなら、話は変わります。
資料請求や事前相談を利用し、実際の式場を見ておくことができます。
親が希望する葬儀について聞くこともできます。「家族だけでいい」「友人も呼んでほしい」「お金をかけなくていい」など、本人から聞けることには大きな意味があります。
希望が分かっていれば、亡くなったあとに兄弟姉妹で意見が割れる可能性も減らせます。
葬儀社まで正式に決めておかなくても、候補を2社くらい残しておくだけで十分です。
私は実際に慌てて探した経験があるので、終活の中でもこの準備は優先度が高いと感じています。
エンディングノートを書き終えることより、家族が「もしものときはこの2社を確認しよう」と共有している方が、実際の場面では役に立つこともあります。
静岡県で葬儀社を探すなら、まず2〜3社に相談する
静岡県には、地域に根付いた葬儀社がいくつもあります。
家族葬のラビュー、家族葬のタクセル、富士葬祭、家族葬のトワーズ、パルモ葬祭など、それぞれ式場の場所や料金体系、会員制度、得意とする地域が違います。
だから、この記事で「静岡県ならここが1位」と決めることはしません。
葬儀は家族構成も、予算も、宗教も、参列人数も違うからです。
私なら、まず自宅から利用しやすい葬儀社を2〜3社選びます。
そして同じ条件を伝えます。
家族何人くらいで行うのか。通夜を行うのか。自宅安置はできるのか。予算はいくらくらいなのか。
その条件で見積もりを出してもらい、総額と内容を比較します。
最初に表示された「○万円〜」だけではなく、追加になりそうな費用も聞いてください。
私自身、祖父が亡くなった朝、そんな準備はできていませんでした。
あのとき2〜3社の資料だけでも家にあれば、少し違ったと思います。
終活というと、自分が亡くなったあとの希望を書くものに感じるかもしれません。
でも「近くにどんな葬儀社があるのかを家族で知っておく」だけでも、残される家族には助けになります。
今すぐ葬儀が必要でないなら、一度家族と話してみてください。
そして気になる葬儀社があれば、資料請求や事前相談で費用を確認しておく。
契約までしなくても構いません。
いざというときに慌てないための候補を作っておく。それが最初の一歩で十分です。
Q. 静岡県の葬儀社は何社くらい比較すればいいですか?
私は2〜3社で十分だと思います。数を増やしすぎると比較が大変になります。同じ参列人数や葬儀形式を伝えて、総額を比べるのがポイントです。
Q. 家族葬なら一般葬より必ず安くなりますか?
必ず安くなるとは限りません。料理や返礼品、安置日数、宗教者への費用などによって総額は変わります。「家族葬だから安い」と決めず、見積もりの明細を確認してください。
Q. 親が元気でも葬儀社へ相談していいですか?
問題ありません。各社とも事前相談や資料請求を用意しています。葬儀内容を決定する必要はなく、費用や式場を確認しておくだけでも役立ちます。
Q. 葬儀社を決めていない状態で病院で亡くなったらどうしますか?
まず搬送先を決める必要があります。病院から案内を受ける場合もありますが、自分たちで葬儀社へ連絡することもできます。慌てないためにも、できれば事前に近隣の候補を確認しておくと安心です。